学会賞

平成22年度の学会賞の授与について

第29回日本自然災害学会学術講演会が、平成22年9月16~17日に、岐阜大学工学部に於いて開催された。9月17日(金)に開かれた総会の中で、学会賞の授賞式が行われた。日本自然災害学会の学会賞として、功績賞、学術賞、国際賞が設けられている。

学術賞は 栗山雅之氏・隅元崇氏・関口春子氏・岩田知孝氏に授与された。功績賞・国際賞に該当はなかった。

学術賞

受賞者
栗山雅之 氏,隅元崇 氏,関口春子 氏,岩田知孝 氏
研究題目
地震規模予測の考え方の違いが長大活断層で発生する地震の強震動予測結果にもたらす影響の評価 -糸井川-静岡構造線活断層帯北部・中部を震源断層として-
掲載誌
自然災害科学」,Vol.27, No.1, 2008,pp. 45-67.
受賞理由
 本論文は、長大活断層に対する強震動予測のための震源モデルの設定方法として、地震学的なスケーリング則に従うモデルと、活断層研究で支持されているカスケードモデルの違いに着目し、両者を用いた強震動予測の違いについて、地震発生確率が高いとされている糸魚川‐静岡構造線活断層帯を対象に検証したものである。得られた知見は有用で、特に時宜性・実用性などの観点から、自然災害学会論文賞に値する論文であり、各著者間の役割と連携も適切になされたものであると判断してその功績を賞するものである。

これまでの受賞者一覧